作品名 ケロロ軍曹
放送回数第 139回(第36弾 第1夜)
放送日時 2009年10月21日(水) 午前00:40~午前01:39 録画放送
公開収録日 2009年06月28日(日) 場所 福岡県春日市ふれあい文化センター スプリングホール
司会 大月隆寛 笹峯愛
レギュラー陣 いしかわじゅん 岡田斗司夫 夏目房之介
ゲスト 矢口真里 半田健人
ナレーター 横山智佐 タイトルコール 横山智佐
作者情報 吉崎観音
1971年生まれ
1989年 「メロン☆サーガ」でデビュー
1995年 「宇宙X兵衛」
1999年 「ケロロ軍曹」
2002年 「アーケードゲーマーふぶき」
2005年 「ケロロ軍曹」で第50回小学館漫画賞児童向け部門受賞
公開録画in福岡公開
収録が行われたのは、6月下旬。放送までこれだけ間が空くのも珍しい。
番組冒頭に多くの人が集まったとの紹介VTRから始まったのだがケロロ軍曹ということでだろう子供がちらほら観覧に来ているようだ。想像してたイベントと違うと思った子供もいたのかなと思ったり(笑)
月刊誌の春夏秋冬は難しい?
いしかわさんによると月刊誌は、季節が集約されるめ 2月にバレンタイン、4月に新学期、夏になると海水浴などやらなければいけない事が季節ごとにありネタを作るのが難しいそうだ。最初の2.3年はいいが5年6年経つと冬になるとまた焼き芋とか、去年も鯉のぼり描いたなとなる。最初の1.2巻はそういう話で失速していくのかと思ったがSFとオタクが途中で出てきて季節ネタに頼らなくなってから断然面白くなったそうだ。
角川だから出来るパロディ
メディアミックスに積極的な角川だから出来るパロディ。集英社じゃできない。といしかわさん。
夏目さんは、最近のアニメやゲームのパロディーはわからないが白土三平のパロディーに反応するそうだ。
またゲストの元モー娘。さんはパロディーをまったく意識せずに読んでいたそうで岡田さんから司令室でケロロが重ねた両手の甲に顎をのせているのは、エヴァンゲリオンの碇司令のパロディー。掲載誌を買ってる人は100人中100人がわかるパロディーだとレクチャーされていた。
今のギャグ漫画家世代は楽しんでる?
岡田「いしかわさん世代のギャグ漫画家は、お笑いだとひょうきん族。つまり、ギャグ漫画を否定したり、
マンガの様式を破壊しようとした痕跡がみれる。いまの芸人さんたちは、自分がお笑いであることを楽しんでいる。
この作者も自分が漫画家であることオタクであることを楽しんで描いている。ニューウェイブ世代が持っている
真剣さ息苦しさがない。だからこの世代のギャグ漫画家って壊れないですよね。」
大月「何気にすごい事を言ってますよ。」
いしかわ「俺たちの一つ上の世代は、それまであったギャク漫画の集大成、その最前列ギリギリまで行ったのが赤塚不二夫。
完成形の先は無いといわれたがそこをニューウェイブ世代がどんどん壊して前に進んでいった。
完成形は壊せばいいと考えたのが下の世代。壊すのはすごいエネルギーがいる。
俺たちの世代のギャグ漫画家は10年ぐらいすると頭がおかしくなる。」
岡田「だからひょうきん族世代の漫才師は、引退したり一線から退くんですよ。」
同人誌出身の特徴。
作者が同人誌出身ということでエロ話へ。いしかわさんがパンツのウネがと力説。
ケロロ軍曹でそっちの話しに行くとは思っていなかったと元モー娘。さん。
また同人誌出身の特徴として読者が見たいものと作者が描きたいものが一致しているそうだ。
影が薄いキャラ設定のドロロが7巻目、連載開始から3年して始めて登場したと岡田さんが言ってたのには
ちょっとびっくりしたな。
作品名 リストランテ・パラディーゾ
放送回数 140回(第36弾 第2夜)
放送日時 2009年10月22日(木)午前00:40~午前01:35 生放送
司会 大月隆寛 笹峯愛
レギュラー陣 いしかわじゅん 岡田斗司夫 夏目房之介
ゲスト 川島明(麒麟) 皆川ちか
ナレーター 横山智佐 タイトルコール 横山智佐
作者情報 オノ・ナツメ
1977年生まれ イタリアに10ヶ月の語学留学を経験
2003年 「LA QUINTA CAMERA」でデビュー
2004年 「not simple」
2005年 「リストランテ・パラディーゾ」
2006年 「GENTE~リストランテの人々~」
2006年 「さらい屋 五葉」
出演者にメガネ着用命令が出てたようだ。
岡田さんはハロウィンをテーマにコーディネイト。ワンポイントの黄色いバッチを見て皆川さんがウォッチメンですねと言ってもらえて気づいてくれる人がいてやったかいがあったと喜んでいた。そんな映画ライターの皆川さんは、マンガ夜話第1回を学生時代から見ていたそうだ。ただテレビ初出演でガチガチだとのこと。
この作品自体はBLではないのだが、作者が同人誌出身でBLを描いていたこともあってかボーイズラブやら男と男のSEXなど
NHKらしからぬ単語が出てくる回であった。
枯れ専で取材を受ける。
大月さんが「女性が安心して読めるんですか」と皆川さんに聞きそれまでの話の流れから「老紳士、草食系がフィットして女性として安心して読める」と答えたがそれに対して夏目さんが「安心感があるのは老紳士だからで草食系ではない。けしてみんな枯れてない。草食系とか枯れ専とかいわれるようなもの。俺も取材受けたけど」といきなり言い出し周りが失笑。どうやら「カレセン(枯れたおじさん専科)」なる本の取材を受けたらしい。取材を受けた全員が「俺は枯れてない。」と言ったそうだ。
映画的は・・・
映画ライターである皆川さんは、この作品を映画的と捕らえて話しをしていたのだが話が長かったのもあって、いしかわさんは、映画的と言うのは、納得できない。と話を遮る。大月さんが岡田さんにフォローを求めるように話を振るが岡田さんもどっちつかずになっていた。皆川さんは、マンガ夜話を第1回から見ているそうなのでいしかわさんの直球発言を受けても萎縮するようなことは、なかったように思う。というかそれ以前に完全にテンパっていたそうなので違いがわからなかったというのもあるのだが
番組終了後も・・
いしかわさんによるとフロアディレクターから皆川さんに話を聞けと指示が出ていたらしく
大月さんが多く振っていたようなのだがそのことに対して無理に話を振らなくてもよかったと思ったようだ。
番組前半は面白かったが後半が失敗だったとしている。
番組終了直後、岡田さんが皆川さんにフォロー出来きなかったこと詫びたら
いしかわさんが「あれぐらいで映画的とは無理があると」追い討ちをかけるように言っていたそうだ。
作品名 もやしもん
放送回数 141回(第36弾 第3夜)
放送日時 2009年10月23日(金)午前00:40~午前01:35 生放送
司会 大月隆寛 笹峯愛
レギュラー陣 いしかわじゅん 岡田斗司夫 夏目房之介
ゲスト 内田春菊 加藤未央 山田五郎
ナレーター 横山智佐 タイトルコール 横山智佐
作者情報 石川雅之
1974年 大阪府出身
1997年 「日本政府直轄機動戦隊コームインV」でデビュー
1998年 「カタリベ」
1999年 「神の棲む山」
2002年 「週刊石川雅之」
2004年 「もやしもん」
2008年 「もやしもん」で第12回手塚治虫文化賞マンガ大賞 第32回講談社漫画賞一般部門 受賞
ギャラリー
ゲスト入れ込み時、大月さんが「異様に今日は、スタジオに拍手が多い状態ですが」に対して。
山田さんが「いつから客入りしたんですか?」とのイジリから始まる。
どうやら大月さん、夏目さんの学生さんが見学に来ていたようだ。夏目さんの奥さんも来てたみたい。
山田さんはいつ以来?との質問に「へうげもん」と答えてましたけど 前シリーズの「蒼天航路」に出てます。
夏目さんの調子は?
山田さんいわく「色艶がいい。」 岡田さんが「燃料電池くらい。」夏目さん「(今日は、)電池モードじゃない。
太陽電池もついている。」とのこと
「加藤未央をよろしくお願いします。」と今回のゲストである加藤未央さんの妹さんからFAXが届く。
それに対しての反応。
いしかわ「うちの妹は送ってこないな。」
笹峯「羨ましい姉妹愛ですね。」
大月「愛ちゃんの妹からはこないね。」
笹峯「うちの妹は、寝てるんじゃないですかね。」
農大出身者の目
農大出身者である加藤さんによると、かなりリアルに描かれておりよく取材されてるとのこと。山田さんが収穫祭(大学祭)で「大根配るとき怖いおばさんがドーンと来るわけ」と質問すると加藤さん「そうなんです。」と即答。一同、そうなの状態。
まずいと思ったのか「あそこまで怖くはないんですけど。収穫祭が始まる前に校門前に並ばれてます。」と補足する。
欲望、性欲に素直な人
山田さんがこの作者、女の人の足がやむにやまれず好き。足と後姿と斜俯瞰、この3つに異様な執着がある。足を後ろ側から描くのがすごく多い。5巻以降は、決めカット全部後姿であると力説。結論、作者は、「欲望、性癖に素直なひと」であるということに。同僚編集者の目もやしもんの編集者さんは、山田さんと同じ編集部にいたそうで、マンガ部署の経験がなくプロパーとは違う。だから生え抜きの漫画編集者が押し付けるであろう展開にはならないそうだ。
カミングアウト
いしかわ「出てくるいい女はみんな大人、出てくる男はいくつになっても大人になりきれないボヘミアン。
ある種の男の楽園。」
大月「この番組のようじゃないですか。」
笹峯「なんのカミングアウトですか。」
大月さんのトラウマ
大月「内田さん、打ち合わせのとき恋愛物とし読もうとされていたと」
内田「そう。他の事は、先生たちが語りつくすと思ってたので」
大月「すみません。オヤジ達が勝手盛り上がりまして。内田さんが不機嫌になりそうで怖くて。」
内田「なんでいつも怖がってるんですか!いつも私のこと怖がってるんですよ!この方。」
笹峯「なにがあるんでしょう。」
内田「私が怒り出すんじゃないかって いつも大月さん。どうしてなのかしら。怒られたいの。」
そんな内田さんは、もやしもんを息子さん経由で知ったそうで秋葉原でもやしもんに出てくる細菌人形を欲しそうにみていた
息子に「こんなの作ってやるよ」と仰ったそうで本日も胸のあたりに手作りの細菌アップリケを身に着けてのご登場でした。
ここ最近では珍しく次回放送日が決まっての最終夜。
ただ公開録画お知らせはあっても 放送日まで言わずに番組は終わってしまいました。